からだと向き合う– tag –
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健康的な食生活は「完璧」より「バランス」が大切
整える暮らしの断片
今は昔、食の検定の勉強をしていたときに、頭に刻まれた数字がありました。野菜350g、果物200g。厚生労働省が定めた、1日の推奨摂取量です。以来、夕食を食べ終えるたびに頭の片隅でその数字が動いています。食べたものを振り返っては、「今日もたぶん届いていない」と諦めにも似た感覚を覚える。諦めにも似た感覚を覚えていたならば良かったものを、今では、もう、何も感じない。そもそも350gという数字は、どこから来たのでしょうか。どんな研究を根拠に、どういう性格の数字として設定されたのでしょうか。達成... -
なぜあの曲を聴くと、感情が揺れるのか——脳科学から読み解く音楽と感情の仕組み
整える暮らしの断片
好きな曲を耳にした瞬間、胸の奥がじわりと温かくなる。ふとした拍子に聴こえてきた曲で、気づけば目に涙が浮かんでいる。あるいは、何年も聴いていなかった曲が流れてきただけで、あの頃の情景がありありと蘇ってくる。そういった経験に、心当たりはありませんか?音楽は、ときに言葉よりもずっと直接的に、私たちの感情に触れてきます。「感受性が豊かだから」「音楽が好きだから」と自分の性格の問題として片付けることもできますが、実はそこには脳の精巧な仕組みが深く関わっています。感情が揺れるのは、あ... -
スマホと集中力の関係を、脳の仕組みから読み解く
整える暮らしの断片
気づいたら、また触っていた。メモを書こうとしただけなのに、通知を一つ確認して、SNSを開いて、関係のない動画を一本見て、気がつけば30分が過ぎていた。そういう経験が、繰り返される。そんな現代において、「自分は意志が弱い」「集中力がない」と感じている人はとりわけ多いです。毎日のように同じ後悔をして、また同じことをする。その繰り返しに、うんざりしている人もいるかもしれません。でも、その自己評価は、少し的を外れているかもしれません。スマートフォンは、人間の注意を引くために設計されたデ... -
市販の乾麺で茹でた蕎麦湯、飲む意味はあるのか──江戸から続く習慣を、現代栄養学で照らしてみた
整える暮らしの断片
家で蕎麦を茹でたあと、鍋の中に白くとろみのある湯がたまっていきます。お店で食事の締めに出される蕎麦湯は自然と飲むのに、家ではなんとなく流しに捨ててしまっている――そんな経験はないでしょうか。スーパーで買ってきた市販の乾麺を茹でただけの湯に、わざわざ取り分けて飲むほどの価値はあるのか。蕎麦湯を飲むという習慣は思いのほか古く、江戸時代の文献にもすでに登場しています。この記事では、当時の人々が経験的に身につけたこの一杯の意味を現代の栄養学で照らしながら、お店ではなく家庭の鍋で茹で... -
寝ても疲れが取れないのは、なんで⋯。どうして⋯。だるさの背後にある仕組みの話
整える暮らしの断片
朝、目覚めたときから体が重い。夜は確かに寝た。それなのに頭がぼんやりしていて、午前中のうちから疲れを感じる⋯。そういう日が続くと、「自分は怠けているのだろうか」とか「もっと規則正しく寝ればいいのだろうか」と考えてしまいます。でも、だるさの正体はいつも「睡眠習慣の乱れ」とは限りません。体が出しているサインは、もう少し複雑で、もう少し多様な理由を抱えていることがあります。この記事では、疲れが抜けない状態を「体のサイン」として読み解いてみます。睡眠の質を上げるためのチェックリスト... -
わたしたちが植物を手元に置きたくなるのは、本能だった?
整える暮らしの断片
部屋に観葉植物を置いている人に、なぜ置いているのかを尋ねると、多くの方が「なんとなく落ち着くから」「あると癒される気がして」と答えます。明確な理由があるというよりも、なんとなくそこに置きたくなる、という感覚です。この「なんとなく」は、実は長年にわたって科学者たちが真剣に研究してきたテーマです。人間はなぜ植物の近くにいると落ち着くのか。なぜ緑のある空間を好むのか。その答えとして現在もっとも有力とされているのが、「バイオフィリア仮説」と呼ばれる考え方です。これは単なるインテリ... -
“気をつければ防げた”は本当か──ヒューマンエラーとマインドフルネスの意外な関係
はたらくときのまなざし
「なぜあんな簡単なミスをするんだろう」──他者に対してそう思ったことはありませんか?あるいは、「気をつけていたのに、またやってしまった」と、自分自身に呆れた経験はないでしょうか。職場でミスや事故が起きると、私たちはほぼ反射的に「誰が悪かったのか」「なぜ気をつけなかったのか」という方向に思考が向かいます。これは日本の職場に限った話ではなく、あらゆる組織に共通して見られる傾向です。私はかつて医薬品・化粧品の工場で、品質管理や品質保証の業務に携わっていました。厳格なGMP(医薬品製造... -
コーヒーが合う人、合わない人。その違いってなに?
整える暮らしの断片
コーヒーが好きな人でも、日によって「今日は胃がむかむかする」「心拍が上がって落ち着かない」「飲んだのに眠気が全然取れない」といった経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。同じコーヒー、同じ量、同じ時間帯なのに、日によって体への影響がまるで違う。あるいは、同じ職場の同僚が夜にコーヒーを飲んでも平気なのに、自分はそれをやると一晩全く眠れなくなる。こういった「自分だけの感覚」を、「体が弱いのかな」「気のせいかな」と漠然と片付けてきた方もいるかもしれません。実は、コーヒ... -
デジタルデトックス、やるだけでは足りなかった──離れることの意味と限界
整える暮らしの断片
スマホを数日手放してみた。SNSを1週間やめてみた。それなのに、思ったほどすっきりしなかった⋯。そういう経験を持つ人は、少なくないのではないでしょうか。「離れれば回復するはず」という感覚は正しいように思える。でも、手放した時間に何をしていたかを振り返ると、テレビを見ていた、パソコンで動画を流していた、タブレットでネット記事を読み続けていた、という人も多いはずです。スマホは手放した。でも、デジタルから離れていたかというと、そうではなかったような気がする。「デジタルデトックスをした... -
感謝の驚くべき効果。科学が明かす心と身体への影響
整える暮らしの断片
「感謝の気持ちを持ちましょう」という言葉は、道徳の授業でも、自己啓発本でも、日常会話の中でも繰り返し出てきます。そのためか、感謝はどこか精神論や心がけの話として語られがちです。しかし、実際のところ、科学的な検証の対象になってきた感情でもあります。そして、1990年代後半から急速に発展したポジティブ心理学の分野では、感謝を測定可能な心理変数として扱い、実験や調査によってその効果を検証してきました。感謝が心に与える影響、身体に与える影響、そして人間関係に作用するメカニズム──この記...
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