2026年5月– date –
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完成された不完全な世界
わたしのなかの遠い場所
世の中は思っている以上に歪だと思う。それゆえに、美しいのではないか、とも。 子どもの頃、世界は完璧に見えていた 子どもの頃、世界はどこか完成されたものに見えていました。商店街を歩けば、店員さんは笑顔で立っていて、商品はきれいに整然と並んでいる。道は真っ直ぐに伸びていて、信号はきちんと赤と青を繰り返す。橋は川をまたぎ、電車は時刻通りにやってくる。病院に行けば、白衣を着た人たちが難しいことを知っていて、学校の先生は答えを知っている。世界というものは、誰かによってあらかじめ設計さ... -
何を食べても満たされなかった日、果物でぴたりと止まった──体験から考える仮説
整える暮らしの断片
低気圧が近づく日。または、花粉や黄砂、ほこりに体が敏感に反応している時期かもしれない。そういう日に限って、何かを食べたくて食べたくてどうしようもなくなることがあります。クッキーをひとつ食べる。パンをちぎる。またクッキーに手が伸びる。カロリーとしては十分なはずなのに、何かがまったく満たされないまま、食べるという動作だけが続いていく。我慢しようとすればするほど、また何かを探して冷蔵庫を開けたり、戸棚を開けたり。そういう感覚に心当たりはありませんか?私自身、まさにそういう状態に... -
インターホンや電話の音が苦手なのはなぜか──”無視できない”ように設計された音と脳の話
整える暮らしの断片
インターホンが鳴るたびに、身体がびくっとしてしまう。電話の着信音が聞こえた瞬間、胸のあたりが固まる感じがする。音が止んでからも、しばらくのあいだ心拍が落ち着かない。「これくらいで動揺するなんて、自分は気にしすぎだろうか⋯」と思ったことはないでしょうか?実のところ、そうとは言い切れません。インターホンや電話の着信音が強く不快に感じられるのは、あなたの感覚が過敏なせいでも、気にしすぎているせいでもありません。その音は、あなたを無視させないよう、意図的に設計されたものです。脳が反... -
品質を「管理する」と「保証する」は、なぜ別の仕事なのか
まもるしくみ、つくるしくみ
「品質管理と品質保証って、何が違うんですか?」医薬品・化粧品の工場で働いていたころ、この質問を何度も受けました。社内の新人研修でも、異動してきたばかりの同僚との会話でも。どちらも「品質」という言葉がついているせいか、同じような仕事だと思われがちです。実際、私自身が購買・生産管理・品質管理・品質保証と、複数の役割を横断しながら働いていたため、「一言で説明するのが難しい」とずっと感じていました。ただ、長く現場に関わるうちに、ある整理の仕方にたどり着きました。管理は、工程を正し... -
完璧主義はバグじゃなくて、脳が正直に働いている結果だった
はたらくときのまなざし
「完璧主義はよくない」とわかっている。完了主義のほうが成果も出やすいと、どこかで読んだことがある。それでも「もう少しだけ」が終わらない。仕事でも、創作でも、日常のちょっとした決断でも。区切りをつけようとするたびに、また気になるところが見つかってしまう。そんな経験に、心当たりのある方は多いのではないでしょうか。完璧主義はよく、「性格の問題」や「こだわりが強すぎる」という言葉で語られます。でも、神経科学や心理学の研究が照らしているのは、少し違う景色です。完璧主義的な行動パター...
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