こころを整える– tag –
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小さな”できた”が自信になる理由──ネガティビティ・バイアスと自己効力感の科学
整える暮らしの断片
「またダメだった」「どうして自分はこうなんだろう」──ふとした瞬間に、そんな声が頭の中を巡ることはありませんか?仕事でちょっとしたミスをしたとき。周囲と自分を比べてしまったとき。やろうと思っていたことに手をつけられなかった日の夜。思い当たる場面は、きっと一つや二つでは済まないはずです。ですが、その「ダメだ」という感覚は、本当にあなた自身の能力や性格を正確に映し出しているのでしょうか。実は、私たちの脳には「うまくいったこと」よりも「うまくいかなかったこと」のほうを強く記憶に刻... -
目の前のことを丁寧に。わたしたちがどこかで落としてしまった時間の話
整える暮らしの断片
食事の途中で、スマホに手が伸びた。歩きながら、頭の中は明日の仕事のことでいっぱいだった。話しかけられたとき、返事をしながら通知を確認していた。そういう瞬間を、一日に何度繰り返しているでしょうか。「何かをしながら」が当たり前になった暮らしの中で、目の前の一つのことに向き合う時間は、気づかないうちに後回しになっています。失ったという意識もないまま、いつのまにか手放してしまった感覚。そういうものが、この時代の暮らしの中に確かにあります。この記事では、なぜ「目の前のことを丁寧に」... -
SNSを見るたびに疲れるのは、なぜなのか──比べることをやめられない、脳の話
整える暮らしの断片
SNSを開いたとき、最初は軽い気持ちだったはずなのに、閉じたあとなんとなく気分が落ちている。そういう経験はないでしょうか。誰かの旅行写真を見て、自分の週末が急に色褪せて見えた。友人の昇進報告を読んで、おめでとうと思いながら、どこかで自分が置いていかれたような感覚を覚えた。フォローしている人の充実した日常を眺めながら、自分の生活に何か足りないような気持ちになった。疲れた、というより、「なんとなくすり減った」という方が近い感覚かもしれません。そのあとで、「こんなことで気分が変わる... -
手書きの力を、自分の感覚に取り戻す──“実感”が導く、思考と感情の根拠
整える暮らしの断片
「書いているうちに、頭が少し静かになった」「なぜそう感じていたのか、書いてみて初めてわかった」──そんな経験はないでしょうか。書くことの効果について語られるとき、記憶力の向上や学習効率といった話が中心になりがちです。しかしもう少し内側に目を向けると、書くという行為には別の働きがあります。感情を言葉にすること、思考を紙の上に出すこと、書きながら自分の状態に気づくこと。これらは効率や記憶とは別の軸にある、書くことの効果です。この記事では、感情と書くことの関係を脳科学と心理学の知... -
スキンケアが気持ちを変えるのは、脳にも届くように設計されていたからだった
整える暮らしの断片
スキンケアをしているとき、なんとなく気持ちが落ち着く感覚を覚えたことはありませんか。洗顔後に化粧水をなじませるとき、ふわっと広がる香りに少しだけ息を整えたくなる感覚。乳液を塗り終えたとき、肌がしっとりして「今日もちゃんとできた」という小さな充足感。お気に入りのコスメを手に取るだけで、なぜか気持ちが少し前向きになる。そんな体験を、「きっと気のせいだろう」と思っていた方もいるのではないでしょうか。私はかつて、化粧品メーカーで製造管理・品質管理の業務に携わっていました。化粧品が... -
なんだか心が落ち着かない…そんなときに読みたい、“余裕”の整え方
整える暮らしの断片
理由はわからないけれど、心がざわついて落ち着かない。予定が詰まっているわけでもなく、大きな問題が起きたわけでもないのに、気持ちに余裕が持てない。誰かに話すほどのことではないと思ってやり過ごしていても、モヤモヤは消えないまま残っている。なぜだか日々に焦燥感があり、いつも余裕がないような感覚――。本記事では、「そこまで忙しくないのに疲れている」「充実しているのに満たされない」といった状態の背景にある要因を紐解きながら、心の平穏を取り戻すための具体的な方法を紹介します。日常の中で... -
人のために頑張っているのに、なぜかうまくいかないと感じるあなたへ
はたらくときのまなざし
「誰かの力になりたい」「周りをサポートしたい」そんな思いで日々頑張っているのに、なぜかうまく理解されないし、報われない。感謝こそされど、どこか“都合よく使われているだけ”のようにも感じる。別に見返りが欲しいわけじゃないのだけれど、なんかモヤモヤ…。それどころか、損な役回りばかりが日に日に増えている気がしてならない。 頼られることは多いのに、成果や評価にはつながらないし、自分ばかりが損をしているようで、「もっと要領よく立ち回れたら」と思い詰めてしまったり。なんだったら、良かれと... -
すれ違いはなぜ繰り返されるのか──職場のコミュニケーションを心理学から読み解く
はたらくときのまなざし
「報告はちゃんとしました。言葉も慎重に選びました。それなのに、また伝わっていなかった⋯」そういう経験が積み重なってくると、自分のコミュニケーション能力そのものに問題があるのではないかという気持ちになってきます。言い方を変えてみる、もっと丁寧に話してみる、それでも同じようなすれ違いが繰り返される。どこを直せばいいのか分からないまま、漠然とした焦りだけが残っていく——。ただ、少し立ち止まって考えてみると、同じ言葉が、相手によって、あるいはその日の状況によって、まったく異なる受け取... -
職場のモヤモヤを“構造”で見直す視点|人を消耗させる二つの構造を探る
はたらくときのまなざし
衛生管理者として職場のメンタルヘルス業務に関わっていた時期、仕事を続けることが難しくなった方々の話を聞く機会が何度もありました。休職の手前で踏みとどまっている人、言葉にできない疲れを抱えながら毎朝出勤し続けている人。状況はさまざまでしたが、話の中によく似た言葉が出てきました。「なんかやりがいがなくて」「頑張っているのに、なぜかうまくいかないんです」「悪い職場じゃないんですけど、なんかモヤモヤして」誰も「私が弱いせいです」とは言いませんでしたが、言葉の裏にそう感じていること... -
子どもの心と行動に寄り添う|発達心理学から見る成長の捉え方
整える暮らしの断片
「どうしてこんなことをするの?」「うちの子、他の子とちょっと違う気がする」――。子どもと接するなかで、戸惑いや不安を抱えた経験はありませんか?子どもの行動には、すべて理由があります。しかしそれは、親の目に見える形では表れないことも多く、「よくわからないまま怒ってしまった」「本当は寄り添いたかったのに…」と悩む方も少なくありません。発達心理学は、子どもの“心の成長の道すじ”を見つめる学問です。私自身、司書課程で児童サービス論を学び、読み聞かせなどを通じて多くの子どもたちと接するな...
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