まもるしくみ、つくるしくみ– category –
誰も気づかぬところで、
見えない設計図の存在が、なにごともない日常をそっと守っている。
きちんと整えることと、やわらかく見守ること。
品質や環境、安全衛生、ものづくりのまわりにある気配について、そっと考えてみる場所です。
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品質を「管理する」と「保証する」は、なぜ別の仕事なのか
まもるしくみ、つくるしくみ
「品質管理と品質保証って、何が違うんですか?」医薬品・化粧品の工場で働いていたころ、この質問を何度も受けました。社内の新人研修でも、異動してきたばかりの同僚との会話でも。どちらも「品質」という言葉がついているせいか、同じような仕事だと思われがちです。実際、私自身が購買・生産管理・品質管理・品質保証と、複数の役割を横断しながら働いていたため、「一言で説明するのが難しい」とずっと感じていました。ただ、長く現場に関わるうちに、ある整理の仕方にたどり着きました。管理は、工程を正し... -
あの安心は、どこからくるのか──医薬品・化粧品製造を支えるGMPの話
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毎日飲む薬や洗顔後に使う化粧水。それらを手に取るとき、「この製品は安全だ」という前提が、当然のようにそこにあります。でも、その前提はどこから来るのでしょうか?企業のブランド力による安心感はあると思います。ですが、その企業が積み上げてきたブランド力の背景には、もう一つ、それを物理的に支える「品質のインフラ」とも呼べる確固たる仕組みが存在しています。成分表示を確認することはあっても、製品が製造される工程に何重もの管理が組み込まれていることまでを意識する機会は、なかなか無いもの... -
なぜ信号機は三色なのか ── 鉄道から始まった色分離の制度設計
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信号機の色は、交通の制度や道路環境は国ごとに異なるものの、多くの国で共通しています。赤と黄と青(緑)。この三色が用いられ、その配置や切り替わりの順序も、国際的に一定の原則が共有されています。なぜ三色なのか。二色では足りなかったのか。四色にする選択はなかったのか。信号機は、色を並べているのではありません。交通の場面で必要とされる判断を、段階として整理しているのです。その整理の仕方は、鉄道信号の体系を起点として形づくられ、道路交通の制度の中で定義されてきました。この記事では、... -
自治会はなぜ存在するのか──義務でもないのに消えない制度の理由
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自治会に加入している人も、していない人も、一度は頭をよぎったことがあるかもしれません。「そもそも自治会って、何のためにあるんだろう」と。加入は法律で定められた義務ではありません。強制力もなく、入らなくても罰則はありません。それでも全国各地に根付いていて、多くの地域で今も日常の一部として機能しています。回覧板が回り、清掃活動の案内が届き、防災訓練の日程が共有される。そういった自治会という組織の動きについては、加入していない人でも薄々感じているはずです。任意の組織なのに、なぜ... -
公園の禁止事項はなぜ多すぎるのか──地域の調整機能が失われた先に見えるもの
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公園に足を運ぶたびに、入り口の看板が増えている。そう感じたことはないでしょうか?「ボール遊び禁止」「自転車乗り入れ禁止」「大声禁止」「ペット立入禁止」「飲食禁止」。一枚ずつなら読める範囲でも、ずらりと並ぶとさすがに多すぎると感じます。その感覚は、おそらく正しいのだと思います。全国の公園で、禁止事項の数は実際に増え続けています。報道でも「禁止看板が10枚以上並ぶ公園」が取り上げられることがあり、地域住民や子育て世代を中心に「多すぎる」という声は以前からあります。ではなぜ、こう... -
衆議院と参議院の違いとは? 二院制で読み解く日本の政治のしくみ
まもるしくみ、つくるしくみ
日本の政治を支える「国会」は、衆議院と参議院という二つの議院で構成されています。どちらも法律をつくる役割を担っているにもかかわらず、なぜ二つの院が必要なのでしょうか。そして、それぞれにはどのような違いがあるのでしょうか。本記事では、日本が採用している「二院制」のしくみをもとに、衆議院と参議院の制度的な違いや、それぞれに与えられた役割の特徴を丁寧に解説していきます。今回は「政治を動かすしくみの構造」を理解することを目的とした内容になります。選挙報道や国会中継でよく耳にする言... -
政治の話って難しいよねぇ⋯
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政治の話って、難しいですよね。選挙特番をつけてみたものの、解説者が次々と知らない人の名前を出してきて、気づけばチャンネルを変えていた。政治の話を見聞きしながら「うんうん」とうなずいているのに、「で、結局これって何が変わるの?」という感覚が残る。政治の話題になると、どこかふわっとしたまま終わってしまう。そういう経験が続くうちに、「自分には政治のことを理解する力がないのかな」と思い始めた人も、きっといると思います。あるいは、「政治の話はよくわからないしなんか嫌だな」と敬遠して... -
防犯灯はなぜ自治会が管理しているのか──GHQとの交渉が生んだ、夜道の灯りの制度史
まもるしくみ、つくるしくみ
夜道を歩いていると、電柱に小さな灯りが点いているのを目にします。特に意識することなく通り過ぎてしまう、あの灯りです。でも、なかったら割と困るあの灯り。ところで、あれは誰が管理しているのでしょうか?道路を照らすのだから行政だろう、と思う方が多いかもしれません。しかし実際には、住宅街の細い路地に設置された灯りの多くは、地域の自治会や町内会※が管理しています。球切れの対応も、定期的な点検も、場合によっては電気代の支払い手続きも、です。日常生活のなかで自治会を意識する場面は少ないか... -
HEPAフィルターは何を捕まえているのか──手術室と家庭をつなぐ、空気清浄の仕組み
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ほこり対策について調べていると、「空気清浄機を使うなら、HEPAフィルターのものを」という一文に出会うことがあります。でも、なぜHEPAなのか?そもそもHEPAとは何を意味するのか?——そういったことを説明してくれる記事は、意外と少ないものです。ということで、この記事では、製薬メーカーで働いていたときにHEPAフィルターと出会ってからというもの、なんかとにかくHEPAフィルターが大好きになってしまったわたしが、ほこり対策を入口に、HEPAフィルターについて語っていきたいと思います。 掃除しても戻って...
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