ことばのちから– tag –
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なぜ、ちゃんと話しているのに遮られるのか──「結論を急ぐ人」と会話が噛み合わない本当の理由
はたらくときのまなざし
話の途中で、こう言われたことはありませんか。「で、何が言いたいの?」「つまり結論は?」こちらは順を追って説明していただけなのに、その一言で拒絶されたような気がして、言葉を探していた頭の中が一瞬で真っ白になってしまう。そしてあとから、「自分の話し方が悪かったのかもしれない…」とモヤモヤ。このやり取りは、割と多くの人が経験しており、職場でも、家族との会話でも、親しい人とのやり取りの中でも起こってしまうものです。しかも厄介なのは、相手が怒っているわけでも、冷たくしているわけでもな... -
「なるほど」と言うだけで理解が深まる? 頷きと相槌が生む“認知の効果”
調べる・記録する・伝える
「なるほど」という言葉が口から出るのは、いつも同じような瞬間です。説明を聞いていて何かがつながったとき。疑問がほどけたとき。「あ、そういう仕組みだったのか」という感覚とともに、気づくと声に出ています。頷きも同じです。話を聞きながら、意識せずに首が動く。誰かに見せるためではなく、内側の何かに反応するように。これらはコミュニケーションのための動作として語られることが多いですが、視点を変えると別の側面が見えてきます。頷きや「なるほど」は、「自分の認知がどう動いているか」を映す鏡... -
「なんとなく引っかかる」の正体──フォーカシングが照らす、身体と感情のあいだ
整える暮らしの断片
何か言われた後、すっきりしない感じが残ることがあります。怒っているわけでも、悲しいわけでもない。ただ、胸のあたりに何か重たいものがある。それを誰かに説明しようとすると、「うまく言えないけど…」という言葉しか出てこない。こういう感覚は、曖昧だから意味がないのでしょうか?言葉にならないのだから、気のせいだと流してしまうべきでしょうか?実は、その「うまく言えない感覚」こそが、あなたの内側からの大切なサインである可能性があります。心理学者のユージン・ジェンドリンは、この言葉になる前... -
感情をうまく言葉にできないのはなぜか──心理学と脳科学から読み解く”言語化”の仕組み
整える暮らしの断片
「なんとなくモヤモヤしているけれど、それが何なのかうまく言えない」「気持ちを伝えたいのに、ちょうどいい言葉が出てこない」こうした経験に心当たりありませんか?感情を言葉にできないとき、私たちはつい「自分は話すのが下手なんだ」「語彙力が足りないのかもしれない」と考えてしまいがちです。ですが、話の上手さや語彙の多さだけで片づけられるほど、この現象は単純ではありません。感情がうまく言葉にならない背景には、脳が感情を処理する仕組みや、その人がたどってきた経験、情報の受け取り方の傾向... -
手書きの力を、自分の感覚に取り戻す──“実感”が導く、思考と感情の根拠
整える暮らしの断片
「書いているうちに、頭が少し静かになった」「なぜそう感じていたのか、書いてみて初めてわかった」──そんな経験はないでしょうか。書くことの効果について語られるとき、記憶力の向上や学習効率といった話が中心になりがちです。しかしもう少し内側に目を向けると、書くという行為には別の働きがあります。感情を言葉にすること、思考を紙の上に出すこと、書きながら自分の状態に気づくこと。これらは効率や記憶とは別の軸にある、書くことの効果です。この記事では、感情と書くことの関係を脳科学と心理学の知... -
悪口が自分に返ってくる、脳の話
はたらくときのまなざし
誰かに愚痴を話しているうちに、感情がどんどん出てきてしまって、むしろ収まらなくなってしまった。そして「聞いてもらえてスッキリした」と感じたはずなのに、別れてひとりになった帰り道、時間が経つにつれてじわじわと気分が重たくなってくる。そういった感覚に心当たりはありませんか?実は、悪口や愚痴を口にすることと、自分自身のストレスや疲労との間には、脳の仕組みが深く関わっています。では、私たちが無意識に感じているその重たさの背景には、どのような心と体の働きがあるのでしょうか?脳科学、... -
万年筆は、使い続けるほど自分に馴染む──その理由と、最初の一本の選び方
整える暮らしの断片
ボールペンで字を書いていて、「なんとなく今日は書きにくい」と感じたことはないでしょうか?インクは出ている、紙も普通のもの。でも、手が思うように動かない感じがする。逆に、何かの拍子に「今日は気持ちよく書けるな」と思う日もあります。そういうとき、ペンを選ぶことや、書くという行為そのものについて、ちょっと考えてみたくなることがあります。ボールペンのままでも良いかなとも思うのですが、それでも他のペンだと何か違うのだろうか?と。万年筆に興味を持つきっかけは、意外とそういう小さな感覚... -
言霊はなぜ今も生きているのか──古代の信仰と現代科学の意外な接点
整える暮らしの断片
「ありがとう」と口にした瞬間、自分の気持ちも少し和らいだことはありませんか?あるいは、愚痴や不満を言い続けているうちに、本当に気分が沈んでいってしまったことはありませんか?言葉は、誰かに何かを伝えるための道具のはずです。それなのに、発した言葉が自分自身の内側にまで作用する感覚を、多くの人が経験しています。日本には古来より、「言霊(ことだま)」という思想が根付いていました。言葉そのものに霊的な力が宿り、口にした言葉が現実に影響を及ぼすという信仰です。現代においても言霊という...
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