調べる・記録する・伝える– category –
ひとつの言葉から、静かに広がっていく知のかたち。
資料に触れ、情報をたどり、記録を残し、構造をなぞるように。
調べる・記録する・伝えるという営みを、
そっと見つめていく場所です。
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桜はいつから”日本の春”だったのか──梅が主役だった時代から読み解く花見の歴史
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毎年春になると、桜の木の下に人が集まります。場所取りをして、お弁当を広げて、花を見上げながら過ごすあの時間は、今の日本人にとってごく自然な春の風景とも言えます。でも、少し立ち止まって考えてみると、不思議なことがあります。なぜ梅ではなく桜なのか、ということです。梅の時季はまだ寒いから?梅も桜と同じく早春に花を咲かせ、香りはむしろ梅のほうが豊かです。それなのに、花見といえば桜、春といえば桜と、現代の私たちは迷いなく桜を選びます。この「桜一択」の感覚は、いったいいつ頃、どのよう... -
人はなぜ、運に委ねたくなるのか──偶然性と意味を求める脳
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おみくじを引いて紙を広げる直前の、あの一瞬。スマホゲームのガチャを回そうとしたときに膨らむ「今度こそ」という気持ち。スクラッチくじの銀色を削り始めたときの、じわりとした手応え。偶然に何かを委ねる場面で、人の心はわずかに前のめりになります。これは特別な人だけに起こることではありません。脳の仕組みそのものが、偶然性に引き寄せられるようにできています。でも、ふと冷静に考えてみるとそれはなぜなのでしょうか?そこでこの記事では、神経科学、心理学、文化人類学の知見をたどりながら、「運... -
引用とコピーは、どこで分かれるのか──著作権の輪郭を静かにたどる
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ブログを書いていると、ふと迷う場面があります。調べものをしていて「この文章、うまく言い当てているな」と感じた一節を自分の記事に使いたいとき。他の人が書いた記事の表現が、自分の伝えたいことをそのまま代弁してくれているとき。「これは引用していいのだろうか。それともアウトになるのだろうか」と立ち止まった経験は、文章を書く人なら一度はあるのではないでしょうか?引用とコピーを分けるのは、わずかな条件の違いです。ただ、その条件を正確に把握している人は、意外に少ないかもしれません。難し... -
AIに聞く前に、自分に問えているか──思考力を手放さないための距離のとり方
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調べようと思って、AIに聞く。 返ってきた答えを読んで「なるほど」と思い、次に進む。 特に違和感はなかった。でも思い返してみてください。あなたは、その時、何かを考えましたか? プロンプトは考えたかもしれません。でも、AIの回答に対しては、どうだったでしょうか。便利だから使う。それは当然のことです。ただ、「便利だから使う」が積み重なったとき、どこかで「自分で考える」という作業が、少しずつ外注されていきます。不便になっているわけではありません。むしろ、すべてがスムーズに進んでいきます... -
ググれはもう古い!?「検索」から「質問」へ。調べごとはAIに聞く時代到来か!
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調べごとをする際、我らがグーグル先生を使う人が減っているとのことです。なんでも、Googleの検索結果で得られる情報が「今、この瞬間に欲しい情報」を満たせていないとか、検索結果で得られる「情報の精度が低い」といったことなどが背景にあるようです。 今やSNSのハッシュタグを追えば、画像付きでリアルタイムな情報が得られますし、調べごとはAIアシスタントに聞けば事細かに教えてくれますからね…。 ということで、今回は便利なAIアシスタントを使った調べ方について書いていきたいと思います。 グーグル先... -
Google検索離れの背景を読み解く──道具が変わっても、変わらないこと
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Googleで何かを調べる、という行動が「当たり前」ではなくなりつつあります。調べものをTikTokで始め、詳細をAIに聞き、購入の判断はInstagramの口コミで決める。そういった情報収集の流れが、特に若い世代を中心に広がっています。Googleが「検索の代名詞」であった時代に育った世代にとっては、少し不思議な光景かもしれません。この記事では、Google検索に何が起きているのか、どんな道具が台頭しているのか、そして道具が変わるなかで変わらないものは何かについて、順を追って整理していきます。 Google検索... -
少量のお酒で頭が冴える気がする。あの感覚は気のせいではなかった
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ほんの少しだけお酒を飲んだ夜のこと。なぜかいいアイデアが浮かんだ。あるいは、詰まっていた物事に解決の糸口が見つかったり、ずっと引っかかっていたことが、すっきりとつながった気がしたり。なんか頭がかえって回る気がする。そんな経験はありませんか?そしてそれは飲み会の席ではなく、一人で静かに少しだけお酒を飲んだときに起きやすい気がしませんでしょうか。私もかつて仕事に追われていたときによく家に持ち帰って、お酒を片手に仕事を進めると、思いのほか順調に進んで、変に病みつきになっていたの... -
読んだはずなのに、思い出せない。記憶と想起の話
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テキストを何度も読み返した。大事だと思ったところには線も引いた。それなのに、いざ試験の本番や、職場で誰かに説明しなければならない場面になると、内容がどこかに消えてしまっている。そういう経験が、一度くらいはあるのではないでしょうか?私はと言いますと、一度と言わず何度もあります。プレゼンのときなんかは顕著にありましたね⋯。そんなとき、「私は記憶力が悪い」と結論づけてしまいがちですが、実はこの現象には、記憶の仕組みそのものが関係しています。読むという行為と、思い出すという行為は、... -
書くことの驚くべき効果——脳科学が明かす、手書きが思考を変える理由
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キーボードで文字を打つことが当たり前になったいま、ペンを手に取って何かを書く機会は確実に減っています。会議のメモもスマートフォン、アイデアの記録もデジタルノート、日々の予定管理もアプリが担う。その便利さを否定するつもりはありません。ただ、「手書きのほうがなんとなく頭に入る気がする」「手帳に書いた予定は忘れにくい」という感覚を持ったことはないでしょうか。学校でノートを手書きしていたころのほうが内容をよく覚えていた、という記憶を持つ方もいるかもしれません。その感覚は、気のせい... -
その練習が上達の邪魔をしていることがある──脳が上達を止める仕組み
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「続けているのに、なぜか上手くならない。」そう感じたことは、一度や二度ではないかもしれません。文章を毎日書いているのに、伝わり方は変わらない。楽器を何年も練習しているのに、あるところから先に進めない。語学を学び続けているのに、会話になると言葉が出てこない。そういうとき、多くの人は「自分の努力が足りないのではないか」「才能がないのではないか」という結論に向かってしまいます。ですが、練習の量や意欲の問題ではない可能性があります。脳科学と認知心理学の研究が積み重ねてきた知見によ...
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