対話の距離感– tag –
-
褒め言葉が素直に受け取れない。その居心地の悪さの正体を心理学に聞いてみた
はたらくときのまなざし
「上手だね!」「すごいじゃないですか!」「さすが!」──そう言われたとき、あなたはどう返しますか。「いえいえ、そんなことないです」と即座に否定する。「たまたまです」「運がよかっただけで」と偶然のせいにする。「ありがとう」と口では言いながら、胸の中にどこか落ち着かない感覚が残る。謙遜するのはかえって良くないという情報もどこかで見たことがあるような気もするけれども⋯。褒められているのに、嬉しさよりも先に居心地の悪さが来る。そんな経験を持つ人は、決して少なくないと思います。むしろ、... -
身近な人にショックを受ける理由は「期待が崩れたから」だけだった
調べる・記録する・伝える
身近な人の言動に、必要以上に心が揺れてしまった経験はないでしょうか?言われた言葉を何度も思い返したり、翌日になっても気持ちが落ち着かなかったり。そのわりに、あとになって出来事そのものを振り返ると「これだけのことで?」と自分でも首をかしげたくなるような、些細なことだったりします。そうすると今度は、「自分が気にしすぎているのかもしれない」「こんなことで動揺するのは、心が弱いせいだ」という考えが浮かんできます。ただ、その解釈はおそらく的を外してしまっています。身近な人の言動によ... -
なぜ、ちゃんと話しているのに遮られるのか──「結論を急ぐ人」と会話が噛み合わない本当の理由
はたらくときのまなざし
話の途中で、こう言われたことはありませんか。「で、何が言いたいの?」「つまり結論は?」こちらは順を追って説明していただけなのに、その一言で拒絶されたような気がして、言葉を探していた頭の中が一瞬で真っ白になってしまう。そしてあとから、「自分の話し方が悪かったのかもしれない…」とモヤモヤ。このやり取りは、割と多くの人が経験しており、職場でも、家族との会話でも、親しい人とのやり取りの中でも起こってしまうものです。しかも厄介なのは、相手が怒っているわけでも、冷たくしているわけでもな... -
「なるほど」と言うだけで理解が深まる? 頷きと相槌が生む“認知の効果”
調べる・記録する・伝える
「なるほど」という言葉が口から出るのは、いつも同じような瞬間です。説明を聞いていて何かがつながったとき。疑問がほどけたとき。「あ、そういう仕組みだったのか」という感覚とともに、気づくと声に出ています。頷きも同じです。話を聞きながら、意識せずに首が動く。誰かに見せるためではなく、内側の何かに反応するように。これらはコミュニケーションのための動作として語られることが多いですが、視点を変えると別の側面が見えてきます。頷きや「なるほど」は、「自分の認知がどう動いているか」を映す鏡... -
なぜ、我々はAIに苛立ってしまうのか?
調べる・記録する・伝える
ふだんの仕事や暮らしのなかで、AIを使う場面が増えてきました。それどころか、今やないと困る、なんて方もいるかもしれません。調べもの、文章の整理、アイデア出し──たしかに便利です。しかし、しばしば苛立ちを感じることはないでしょうか?原因が明らかなものから理由のわからないものまで、様々な苛立ちを…。「なんでそんなこと言うの?」「ちがう、そうじゃない」「全然伝わらない…」思わずモニター越しにぼやきたくなる あの瞬間。じわじわと積もっていって、やがて作業を中断する。「少し頭を冷やそう。」... -
「なんとなく引っかかる」の正体──フォーカシングが照らす、身体と感情のあいだ
整える暮らしの断片
何か言われた後、すっきりしない感じが残ることがあります。怒っているわけでも、悲しいわけでもない。ただ、胸のあたりに何か重たいものがある。それを誰かに説明しようとすると、「うまく言えないけど…」という言葉しか出てこない。こういう感覚は、曖昧だから意味がないのでしょうか?言葉にならないのだから、気のせいだと流してしまうべきでしょうか?実は、その「うまく言えない感覚」こそが、あなたの内側からの大切なサインである可能性があります。心理学者のユージン・ジェンドリンは、この言葉になる前... -
公園の禁止事項はなぜ多すぎるのか──地域の調整機能が失われた先に見えるもの
まもるしくみ、つくるしくみ
公園に足を運ぶたびに、入り口の看板が増えている。そう感じたことはないでしょうか?「ボール遊び禁止」「自転車乗り入れ禁止」「大声禁止」「ペット立入禁止」「飲食禁止」。一枚ずつなら読める範囲でも、ずらりと並ぶとさすがに多すぎると感じます。その感覚は、おそらく正しいのだと思います。全国の公園で、禁止事項の数は実際に増え続けています。報道でも「禁止看板が10枚以上並ぶ公園」が取り上げられることがあり、地域住民や子育て世代を中心に「多すぎる」という声は以前からあります。ではなぜ、こう... -
気まずい空気が、こんなに疲れるのはなぜか──社会脳が引き起こすストレスの正体
はたらくときのまなざし
ある日の昼休み、食堂でたまたまあまり話さないような同僚と二人きりになったとします。話しかけようとしても言葉が浮かばず、沈黙が数秒続く。やり過ごしてから席を立ったあと、なんとなく午後の仕事に集中できない。あるいは、職場でちょっとした行き違いがあったあと、その人と廊下ですれ違う瞬間のあの重さ。距離を測りながら、表情を作りながら、内心では「どう振る舞えばいいんだろう」とぐるぐる考えてしまう。——気まずい空気。それ自体は「大したことではない」出来事のはずです。それなのに、たったそれ... -
おみくじが読めないのは、なぜか——古語と漢詩が並ぶ理由と、自分なりの向き合い方
調べる・記録する・伝える
初詣や参拝のたびにおみくじを引いて、手元の紙をひらいてみたものの、「大吉」の文字以外はよくわからないまま折りたたんでしまった——。そんな経験はありませんか?「待ち人」「争事」「転居」といった項目が並んでいても、その下に続く言葉が古めかしくて読めない。和歌や漢詩のようなものが書かれていても、そもそもこれ日本語なの?と。そんなとき、「自分の知識量や読解力の問題だろうか」と感じてしまうことがあるかもしれません。ただ、おみくじに書かれている言葉は、現代の日常語とは異なる言語体系の中... -
悪口が自分に返ってくる、脳の話
はたらくときのまなざし
誰かに愚痴を話しているうちに、感情がどんどん出てきてしまって、むしろ収まらなくなってしまった。そして「聞いてもらえてスッキリした」と感じたはずなのに、別れてひとりになった帰り道、時間が経つにつれてじわじわと気分が重たくなってくる。そういった感覚に心当たりはありませんか?実は、悪口や愚痴を口にすることと、自分自身のストレスや疲労との間には、脳の仕組みが深く関わっています。では、私たちが無意識に感じているその重たさの背景には、どのような心と体の働きがあるのでしょうか?脳科学、...
.webp)