#4 株価の分析指標を覚えよう

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キツネちゃん

お金のおべんきょ、もう飽きたのよさ。

みくまり

早くない…?

キツネちゃん

だって、全然進まないじゃないの!
まだ、#4なのよさ!!

みくまり

いつから、そのナンバーだけが『お金の勉強』だと
錯覚していたのかな?

キツネちゃん

!!?

株価の分析指標をわかりやすく解説!初心者でも使える基本の見方

株式投資を始めるとき、「どの銘柄を買えばいいの?」と悩むことが多いですよね。そんなときに役立つのが株価の分析指標です。

しかし、「PER?PBR?ROE?何それ難しそう…」と感じてしまう人も少なくありません。そこで今回は、株価分析でよく使われる指標を、できるだけわかりやすく解説 します!

目次

PER(株価収益率):その株は割安?割高?

PER(Price Earnings Ratio)= 株価 ÷ 1株あたりの純利益(EPS)

Price(株価)Earnings(利益)Ratio(倍率)→ 株価が利益の何倍か?を表す

PERのポイント

  • PERが低い(例:10倍以下) → 割安(株価が利益に対して安い)
  • PERが高い(例:30倍以上) → 割高(株価が利益に対して高い)

PERの使い方

例えば、同じ業界の企業AとBを比べたときに…
✅ A社のPERが12倍、B社のPERが25倍 → A社のほうが割安な可能性 がある!

ただし、成長企業はPERが高くなりやすいので、単純に「低いほうがいい」とは限りません。

PBR(株価純資産倍率):会社の資産価値と株価のバランス

PBR(Price Book-value Ratio)= 株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)

Price(株価)Book-value(純資産)Ratio(倍率)→ 株価が純資産の何倍か?を表す

PBRのポイント

  • PBRが1倍以下 → 株価が会社の純資産(財産)より安い(割安)
  • PBRが1倍以上 → 株価が純資産より高く評価されている

PBRの使い方

✅ PBR 0.8倍 → もし会社が解散した場合、理論上の資産価値より株価が低い = 割安かも!
✅ PBR 2.5倍 → 投資家が純資産の2.5倍の価値を期待している = 割高の可能性

「PBR 1倍以下の銘柄を探すと、割安株を見つけやすい」と言われますが、業界によって適正値が異なるので注意。

ROE(自己資本利益率):会社の利益を生み出す力

ROE(Return On Equity)= 純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)

ROEのポイント

  • ROEが高い(10%以上) → 少ない資本でしっかり利益を出している= 優良企業の可能性
  • ROEが低い(5%以下) → 資本を効率よく使えていない= 業績が伸び悩むかも?

ROEの使い方

例えば…
✅ A社のROE 15%、B社のROE 5% → A社のほうが効率よく利益を生んでいる = 投資価値が高い可能性

ROEが高いほど成長力があると判断されることが多いですが、借金(負債)を増やしてROEを高めている企業もあるので要注意。

配当利回り:どれくらいの配当がもらえる?

配当利回り = 1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100(%)

配当利回りのポイント

  • 3%~5%なら比較的高配当(銀行預金より魅力的)
  • 7%以上は要注意(無理な高配当で減配のリスクあり)

配当利回りの使い方

✅ A社:配当利回り4% → 銀行預金(0.002%)より高く、安定的に配当が狙える
✅ B社:配当利回り8% → 「減配リスク」があるかチェック(財務状況や配当性向を確認!)

長期投資では、「安定した配当を出し続けている企業」を選ぶのがポイント です。

企業の成長性を見るPEGレシオ

PEGレシオ = PER ÷ 予想EPS成長率(%)

PEGレシオのポイント

  • PEGレシオ 1以下 → 割安(利益成長に対して株価が安い)
  • PEGレシオ 1以上 → 割高(利益成長に対して株価が高い)

PEGレシオの使い方

✅ PER 30倍でも、EPS成長率が30%なら PEGレシオは「1」 → 割高ではないかも?
✅ PER 20倍で、EPS成長率が5%なら PEGレシオは「4」 → 成長力に対して割高

PERだけでなく、成長性を考慮して判断したいときに便利な指標です。

まとめ:初心者がまず見るべき指標

「いろいろな指標があって難しい…」と思うかもしれませんが、最初は以下の4つだけをチェック すると、株選びがグッと楽になります。

指標何がわかる?目安
PER割安か割高か15倍以下なら割安傾向
PBR純資産に対する株価1倍以下なら割安
ROE企業の利益を生む力10%以上が目安
配当利回り配当金の割合3%以上なら高配当株

株式投資は「成長株」か「割安株」かを見極めるのが重要です。

  • 成長株を探すなら → ROE・PEGレシオ
  • 割安株を探すなら → PER・PBR
  • 安定して稼ぎたいなら → 配当利回り(ただし、背伸びして配当を出している企業を見極める力は必要)

このように目的に応じて指標を使い分けると、より良い銘柄選びができるようになります。

ROAは分析指標に入らない?

ROA(総資産利益率)は、企業の収益性を判断する指標 であり、株価の分析にも役立ちますが、直接「株価の割安・割高」を判断する指標ではありません。そのため、PERやPBRのような「株価に対する指標」 とは少し異なります。どちらかというと企業選びに用いることが多いですね。

しかし、企業の収益力を知る上で重要な指標 なので、ROEとセットでチェックするとより深い分析ができます。

ROA(総資産利益率):企業が資産をどれだけ活用して利益を生んでいるか

ROA(Return on Assets)= 純利益 ÷ 総資産 × 100(%)

ROAのポイント

  • ROAが高い(5%以上が目安) → 会社の資産を効率的に使って利益を出している
  • ROAが低い(1%以下) → たくさんの資産を持っているのに、利益を生み出せていない

ROAとROEの違い

  • ROE(自己資本利益率) は、「株主のお金(自己資本)」に対する利益率
  • ROA(総資産利益率) は、「企業が持つすべての資産」に対する利益率

つまり、ROAは「会社全体の資産効率」 を示し、ROEは「株主資本の効率」 を示します。

例えば、
ROA 10%、ROE 20% → 総資産も株主資本も効率的に活用して利益を生んでいる
ROA 3%、ROE 20% → 借金が多く、株主資本の効率は良いが、全体の資産効率は低い

ROAの使い方

ROAが高い企業は、経営が効率的で利益をしっかり生み出している ので、株価が安定しやすい傾向があります。逆に、ROAが低すぎると「利益率が悪い」「資産が無駄に多い」と判断されることもあります。

ROAを株価分析にどう活かす?

ROAは、直接的な「株価の割安・割高」には関係しませんが、
ROEと合わせてチェックすることで、財務の健全性がわかる
ROAが高い企業は、長期的に成長しやすい(資産効率が良い)

特に、ROAとROEのバランスを見ると、借金が多いかどうかも判断できる ため、財務リスクを回避するのに役立ちます。

例えば、

  • ROEは高いのにROAが低い → 借入金が多い可能性がある
  • ROEもROAも高い → 収益力が高く、健全な企業

ROAをチェックすべき業界

ROAは業界によって適正値が異なります。

業界平均ROAの目安備考
IT・ソフトウェア10%以上資産が少なく、利益率が高い業界
製造業5~10%設備投資が必要なため、ROAはやや低め
銀行・金融業1~3%資産が大きいため、ROAは低くなる傾向

ROAが低い業界でも、それが「普通」であれば問題ありませんが、同業他社と比較して極端に低い場合は要注意です。

まとめ:ROAをどう活用する?

ROAが高い(5%以上)企業は、資産を効率よく活用して利益を出している
ROEとセットでチェックすることで、企業の健全性がより深く分析できる
業界ごとの平均ROAと比較し、異常に低い企業には注意する

ROAは、企業の経営の効率性を見るための指標として役立ちます。 これを理解すると、単なる「割安株探し」ではなく、本当に強い企業を見つける ことができるようになります。

株価指標とあわせて、ROAもしっかりチェックしてみましょう!

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